坐禅は、坐って精神を統一すること。自分自身を見つめるひとときです。姿勢をととのえ、呼吸をととのえ、やがて心も静かになっていきます。何かを考えているわけではありません。意識ははっきりとしています。
私たちは呼吸を大切にします。一般に呼吸というと、最初に息を吸う人が多いですが、まず吐かなければなりません。呼は「はく」、吸は「すう」だからです。お腹の底からゆっくりと息を吐きます。空気が戻ってくるように自然に吸います。その空気をお腹にためて、またゆっくりと吐きます。いわゆる腹式呼吸をします。
「ひとーつ、ふたーつ」、呼吸が整えば、吐く息を心の中で数えます。一から十までを繰り返します。数えることで雑念を持ちません。意識は呼吸とひとつになります。最初はこれだけでもきついですが、やがて穏やかな心境になっている自分を感じるときがくるでしょう。
(”一畑薬師 総本山一畑寺”より) |