安般守意 益気森林浴 あんぱんしゅいえっきしんりんよく 「ラーフィング」



ラーフィング
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(”MSN 健康絶好調!”より)
「笑い」のメカニズムとその効能を探る
第1回 『笑い』のルーツをたどる


テレビやラジオ、新聞が暗いニュースで賑わっている近頃では、笑うことをつい忘れてしまいがちです。
そもそも、日本には「笑う門には、福来る」という格言がありますが、欧米では「笑いは副作用のない薬」といい、古今東西「笑い」は良いこととして伝えられています。
笑うことでストレスが解消されたり、対人関係がスムーズになったりと、主に心理的な面で効果があることは私たちの誰もが知っていることですね。
だからこそ、笑いにまつわる芸能や文学は太古から絶えることなく受け継がれているのでしょう。
そして今、医学の世界では笑いの効果が心理面ばかりか、身体の健康にも好ましい影響を与えることが次々に証明されているようです。
まずは日本と海外の笑いについて歴史を辿りながら、最近明らかになった健康への様々な影響を探りましょう。
笑う門には、本当に福が来るのでしょうか?

日本の伝統芸に見る笑い
『狂言』


狂言は身近で親しみやすい、歴史ある笑いの芸術。
古来からたくさんの人々を笑わせ、楽しませてきた日本の伝統芸能「狂言」。
狂言は南北朝から室町時代に成立した能楽(のうがく)のひとつで、大きく分けると能とセットで交互に演じられる間狂言(あい)、単独で行なう本狂言の2つがあります。
能と共に600年余りの歴史を歩んできたため、狂言と聞くと能のようなもの? と思う方も多いでしょう。
しかし、実際に観れば能との違いは一目瞭然です。
能の多くが古典や有名な伝説などを題材にしているのに対して、狂言の登場人物は貴族や歴史上の人物ではなく、底抜けに明るい太郎冠者(狂言の代表的人物。
主人に隷属する下人としての立場ですが、時には良き相談役になったりと多様な性格を見せます)を主とした親しみやすいキャラクター。

一般的には一国一城の主とされる大名も、狂言の中では各地の地主クラスでとても身近な存在です。
日常的な話し言葉を使っているので内容もわかりやすく、その時々の「今おもしろい題材」を取り上げている視点は時代を越え、会社の上下関係のアイロニーなど今の私たちの生活にもオーバーラップするので、つい笑ってしまいます。
言葉遊び、大げさな仕草と滑稽な身ぶり、謡(うたい)と舞、そして語り。
いつの時代も観客を笑わせ楽しませてきた笑いの芸術が狂言なのです。
舞台上の楽しさが伝わって、ストーリー中に引き込まれる「笑い」。
狂言にはたくさんの笑いの要素がありますが、中でも謡と舞によるリズムは、笑いを誘う大きな要素のひとつでしょう。
その軽快なテンポは時代背景に関わらず観客をストーリーに引き込んでしまいます。
代表的なものに、居留守を使って出てこない太郎冠者が主人と次郎冠者のテンポの良い節回しの歌や踊りについ誘われて、のこのこと出てきてしまう「呼声」などがあります。
曲によって謡と舞の構成は異なりますが、覚えやすく心地よいリズムとテンポから舞台の上の楽しさが伝わり、観ている側まで一緒に踊り出したくなります。
そして観終わった時には、身体が軽くなったような開放感を感じることでしょう。
後世に伝えようとしてつくられたものではないのに愛され続け、今も昔も誰もが笑える狂言の世界。
悲しさや切なさ、人間の愚かさや醜さまでも笑い飛ばしてしまう狂言のパワーを、ぜひ体感してください。


『落語』

ないものをあるように見せる技。
観客の想像力も笑いの大事なエッセンス。

三味線や太鼓の軽快な出囃子のリズムが聞こえてきたら、和服姿の噺家が登場!
さて、どんな話で笑わせてくれるのでしょう。
期待に胸が膨らむ落語ならではの情景です。
落語は室町時代の末期からはじまり、今でも多くの人々を楽しませている日本の伝統話芸で、噺(はなし)の終わりに落ち(またはサゲ)をつけることからこの名称が生まれました。
噺家がたった一人高座に座り、扇子と手拭いだけを道具に観客を沸き立てる洗練された話芸は、現在までの400年間いつも身近な存在として人々を楽しませてきました。
舞台中央の座ぶとんに座ったまま声色や仕草を変えて老若男女すべての登場人物を演じ分け、誰もいないはずの空間に様々な人々を浮き上がらせたり、扇子と手拭いを使って様々な仕草を表現する芸は、今も昔も観ている人の想像力を膨らませます。

複数の人物を演じ分けるために顔を左右に向けて話すことを上下(かみしも)を切るといい、身分や立場が上の人は下手(客席から見て左側)を向いてしゃべり、家来などは上手(右側)に向かって話すことになっています。
そして観客は噺家の語りと身ぶりから、それぞれ自由に想像した登場人物の世界に笑わされます。
自分なりに描いた人物像だから、なお笑えるのでしょう。
落語では、観ている側も想像力で笑いを広げる参加者なのです。
観客に合わせて変わる笑いの見せ場。
その柔軟性が継承され続ける落語の魅力。
落語は普通マクラからはじまり、「マクラを話す」とは言わずに「マクラを振る」といいます。
マクラとは、本文に入る前のちょっとした世間話や小話のことで、本格的な笑いのための準備体操のようなもの。
噺家が着ていた羽織を脱ぐのは、マクラから本文に入ったことを伝える合図です。
そして噺の流れはマクラ↓本文↓オチと3段階に構成されるのが一般的。
しかし実際の高座では、マクラなしで本文に入ったり、オチにたどり着く前に観客の笑いがとれたのでそのまま終わってしまったりと、いたって流動的です。
観客が一緒に笑いを作っているような一体感を覚えるのは、落語には観客の反応に合わせて進行を変えてしまう柔軟性があるからなのかもしれません。
そして柔軟性という意味では、同じお題を別の落語家で聞き比べてみるのも楽しいものです。
登場人物をどんな風に表現するのか、どんな結末を用意してくれるのか等、楽しみはいっぱい。
舞台に出かけて、一体感ある笑いに浸ってみてはいかがでしょう。





(” 日本笑い学会 日本笑い文献目録 ”より)

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