餅鯛稲荷大明神  もちたいいなりだいみょうじん 「飯縄権現」(いいづなごんげん)



飯縄権現(いいづなごんげん)

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高尾山の飯縄信仰 高尾山の飯縄大権現 飯縄山 稲荷信仰と狐

飯縄権現フォトはこちらに引用してあります  
飯縄権現文献はこちらに引用してあります  



(”本地垂迹資料便覧”より)

信濃国水内郡 飯縄山大明神略縁起

抑、飯縄大明神と称し奉るは、天神第五偶生の御神大戸之道尊を斎祭り奉り、御本地は大日如来にして、即不動明王の変相に渡せ給ひ、火防随一の御神徳世に著し。
或は衆生済度の為に地蔵菩薩と現じ、武門擁護の為には勝軍地蔵と示現ましまして、其冥感測るべからず。
畢者人王十六代応神天皇の御宇、当山に跡を垂れ給ひてより、五十四代仁明天皇の御宇迄は世の人猥に登山する事を得ざりしとなん。
嘉祥元年辰の三月、学問行者といへる聖ありて、此山に登らんと神仏に祈誓し、遂に山頂に到り、親しく尊容を拝し奉りしと云々。


飯縄社の本地仏であった地蔵菩薩には「応安二年(1369)千日太夫」の銘がある。
「千日太夫」は飯縄神主(先達)の代々の通称であったが、おそらく飯縄山で千日の行をして神主職についたことがこの通称の由来であろう。





(”高尾山薬王院公式ホームページ”より)

 飯縄権現は、平安時代、長野県飯縄山上(現飯綱山)に奉祀された飯縄権現を原点として、全国に分祀され、飯縄信仰として定着をみせた。
飯縄権現は、法身大日如来の垂迹である不動明王を本地として、その不動明王が飯縄権現に姿を変えて衆生(民衆)を救済するという、平安初期に台頭した本地垂迹思想から生まれた神仏の一つと伝えられている。

 その飯縄権現は、一説には、インドから仏教とともに伝来したダキニ天が、飯縄権現を形成する原体になったともいわれている。
飯縄権現は、『飯縄法』を伝授するという信仰が古来からあり、軍神として戦国期の武将たちに受け入れられ、越後の上杉謙信、甲斐の武田信玄、相模・武蔵の後北条の武将たちのなかに広く信仰されるようになった。

 高尾山御本尊・飯縄大権現は、永和年間(1375〜78)に醍醐山から来た俊源大徳が、高尾山中の滝行場にて勇猛なる精進を重ね、八千枚の護摩供を修して飯縄大権現を感得し、山上に奉祠されたものといわれている。
八王子城主北条氏照も、相模国三増の合戦で武田軍との攻防のなか馬上より振り返って、高尾山に鎮座する飯縄大権現に武運を祈ったとも伝えられるなど、戦国時代には武運長久の仏神として広く崇敬されていた。

 ところで、高尾山薬王院の御本尊飯縄大権現は、不動明王の仮の姿として衆生を救済する徳をそなえた仏神であるが、本地の不動明王の他、カルラ天、ダキニ天、歓喜天、宇賀神と弁財天の五相合体をした御姿である。
すなわち、諸悪を根絶するため、忿怒の相を表した不動明王、くちばしと両翼をもち、自在に飛行して衆生救済を施すカルラ天、衆生に富貴を授け疾病を除き、夫婦和合の徳を施す心を持った歓喜天、白狐に乗り、先を見通す力を授けるダキニ天、さらに、五穀豊穣、商売繁盛、福寿円満などを授ける宇賀神と弁財天のそれぞれの相を合わせ持った御本尊なのである。



(”高尾天狗の山歩記” より)

飯縄権現と不動明王

 飯縄権現は、平安時代、長野県飯縄山上(現在の飯綱山)に奉られた飯縄権現を原点があり、ここから全国に飯縄信仰が定着していったと考えられています。
永和元年(1375年)京都の高僧沙門俊源が入山し高尾山中の琵琶滝で苦行修行を行い、不動明王の化身とされる飯綱大権現の霊神を感得し、それまで荒れ果てていた寺院を復興、高尾山復活の道を開いたとされている。
この不動明王は、インドでは「アチャラナータ」と言い、シヴァ神の異名がそのまま仏教に取り入られ、不動ないし無動と訳されている。
密教では、常住金剛とも呼ばれる。明王とは、如来の教えを守り、仏教に敵対する神々や人々を罰し、随順させる働きがある。

 また、明王の「明」は、真言を明呪すると言う意味を持ち、真言を唱え得ることの出来る、強力な威力を表している。
五大明王の主尊として中央に座し、大日如来が憤怒した姿ともされ、一面二臂で、火焔光を背にし、悪鬼を打ち払う剣と、罪人を縛する索を持っている。
また、矜羯羅・制多迦の二童子を始めとした、八大童子と呼ばれる眷族を従えています。

 飯縄権現は、「飯縄法」を伝授するという信仰が古くからあり、戦国時代には武将達に受け入れられ、川中島の戦いで有名な越後の上杉謙信や甲斐の武田信玄、或いは相模、武蔵の後北条の武将達のなかに信仰が広まっていきました。
八王子城主北条氏照も、武田軍との戦いの中で馬上より振り返り、高尾山に鎮座する飯縄大権現に武運を祈ったとも伝えられています。

 高尾山薬王院の御本尊であるこの飯縄大権現は、先ほども触れましたように不動明王を仮の姿として衆生を救済する徳を持った仏神といえますが、この姿を見ると驚くのは、不動明王のほかに全部で5つの仏神が合体した姿なのです。

 その本誓は、ひとつは、向背に火焔を負い、左右の御手に剣と索とを持てるは不動明王の御本誓を現し、悪魔を退治し、慈悲の智慧を以て種々の煩悩病苦を焼き尽くす、二つは、衆生に富貴を授け疫病を除き夫婦和合の徳を施す心を持つ歓喜天の心を抱きて求る所の利益を施す、三つは鴟啄と羽翼ある鳥の姿は自在に空を舞い衆生救済を施す迦楼羅天(カルラ天)の飛行自在の徳を表す、四つは白狐に乗って先を見通す力を授ける茶枳尼天(ダキニ天)の福を授く、そして五つは白蛇を頂くは五穀豊穣、商売繁盛、福寿円満を授ける宇賀神の宝珠を、弁財天の愛嬌を与え給う、の五相合体なのです。



(”Fantasy,or Fanatic Gate WebPage” より)

■飯縄権現

 飯縄(飯綱)とは修験道屈指の名山で、信州北部にある戸隠山に連なる山です。
保食神(うけもちのかみ)降臨地であり、飯縄とは「命の綱」とも言われています。
飯縄権現(飯縄大明神)」に祈念すれば、権現が変幻自在に身を転ずるなどして、様々な術が振るうことができると言われてきました。
飯縄権現の秘伝として、「甲賀軍鑑的流」に、夫婦二頭の鹿から防御、破敵の護符が作成する方法が伝えられています。
また、飯縄権現が神仏習合の色合いが強い地方(戸隠山然り、です)で、金翅鳥王とも同一視されています。金翅鳥王とは、迦楼羅と言い、ヴィシュヌ神の乗り物です。仏教に入り、天竜八部衆の一つとなりました(金翅鳥は孔雀などの化身とされ、毒蛇を食らう鳥とされます)。

□飯縄法:Fox Hunting、下級の呪文

 飯縄法は、飯縄山の飯縄権現の力を借り、その使役鬼たる「狐」を使役する法です。
この呪法の修法者は、「飯縄使い」あるいは、「狐使い」と呼ばれ、この使役する「狐」は術者を妨害、あるいは攻撃する者を微塵に砕くと言われています。
この呪文はまず呪文を唱えた者が消費したマジックポイント×5%のロールを行います。それに成功した場合、「狐」が創造されます。
これらの「狐」は、地弧から天狐の様々な階級があり、また茶吉尼天法でも使われます。

■管狐

 先の飯縄法では、飯縄権現は金翅鳥王(迦楼羅王)の垂迹と書きましたが、飯縄法により狐を使役するため、あるいは茶枳尼天だとも言われています。しかし、それはお稲荷さんが茶枳尼天であるというの同じく、あまり根拠のあるところではありません。
この飯縄法で使われる狐が、管狐や、御先狐(大崎狐)です。これらは、四国の犬神同様、特定の地域で非常に恐れ、忌避されています。
管狐はあるいは、地弧の一種と言われていますが(階級外?)、一説に鼬のような生物であるとも言われ、あるいは定かな形が言及されていません。
飯縄法の修法者の持つ竹などの管(これが管狐の由来です)に封じ込められており、必要に応じてそこから呼び出され使役されます。竹の筒の中で飼われる程小さく、人の目には見えないとも言われます。
呼び出された管狐は、他人に取り憑いて、相手に不幸をもたらします。また、管狐に憑かれた人は、文字通りキツネ憑きとなり、奇矯な行動を取るようになると言います(一説に、生味噌しか食べなくなると言われています)。
また、憑き物の一種とも考えられており、これが憑くと託宣や占いができる様になったり、あるいは富裕、高位になると言われていますが、去れば貧困になると言います(まるで、蠱、座敷童子、あるいは福の神と一緒です)。
御先狐は、尾裂狐とも書き、管狐と同じ様な性質を持ちますが、こちらは外見が狐の一種とされるていますが、さらに小さくむしろ鼬に近いと言います(同じ?)。
尾が二つに裂けているとされており、そこから尾裂の名が付いています。
これらの憑き物がついた家、あるいは憑き物を使役する家系を「〜持ちの家」と呼ばれ、忌避されました(四国の犬神も「犬神筋」と呼ばれ、同様に忌避されています)。

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